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春期合宿卒業生の会報告 「報告会」-将来を“明確に”する-

卒業生の会
数学科・物理科講師

大堀祐司

前回は「相談会」について永山より報告しました。
今回は3週連載企画の2週目です。本日の報告は私大堀が担当し、「報告会」の様子をお伝えします。
上の写真にもあるように、生徒の前で卒業生がプレゼンテーションを行います。内容は医学部ではどんなことを勉強するのか、実際の大学生活をどのように過ごしているのか、についてです。
それでは詳しく報告していきます。

■報告会とは?■
医学部を目指す生徒達のために「医師」の仕事について、実際に医学部に通う理数セミナーの卒業生がプレゼンテーションを行なうというものです。
医学部とはどのようなところなのか、医師になるためには何が大切なのか。受験生の持つ疑問に答えてくれる企画が理数セミナーでは行なわれています。
今年度は現在日本医科大学6年生の丸木雄太さんが、下記のような内容についてプレゼンをしました。
◆プレゼンの柱◆
・医学部で学習する具体的なカリキュラム
・医学生のスケジュール ―自らの大学生活を中心に―
・病院での実習で、体験していること
・医師になるために大切なこと ―受験生である生徒に向けて―

◆大学生活について◆
プレゼンではまず医学部で学習内容を、具体的な科目名を出して教えてくれました。生理学・解剖学など、大学でどんなことを学習するのかイメージ出来た生徒もいたのではないでしょうか。

そして、医学生のスケジュールについて、自らの大学生活を中心に教えてくれました。紹介していた5年次のスケジュールでは、病院での実習が平日は毎日、ということでした。しかし丸木さんは時間を有効に活用し、夜は週3日で部活動に参加、日曜日は理数セミナー非常勤講師のアルバイト、と勉強以外の大学生活も充実させていました。

勉強で忙しいというイメージのある医学部ですが、部活動なども活発で、他の医科大学との対抗試合などを目標に、盛んに活動が行われているそうです。丸木さんは水泳部のキャプテンを務め、部員たちをまとめる中で経験した、人との交流についても話しました。

病院での研修についても、「1年次の4月~9月は内科での研修。10月~12月は外科での研修。」とどのような流れで行われるのか教えてくれました。そこでの患者さんにとても頼りにされていたというエピソードも交え、研修先での経験が詳しく伝わってきました。

医学部に入学して良かったこととして、丸木さんは

・部活の後輩・先輩が出来、いろいろな人と接することが出来た。
・患者さんは医学生ですら頼りにしているとわかった。

将来医師の仕事につくためには、医学の知識を習得していることが勿論必要ではあります。しかし知識だけではなく、人との交流を通じて人間性を高める。このような経験を積んでこそ医師としてより活躍していくことが出来るのではないでしょうか。「人との繋がり」を大切にする理数セミナーの卒業生である丸木さんは、医学部に進んでからも人との交流を大切にし、医師になるために必要なことを日々学んでおりました。

◆医師になるために大切なこと◆
最後に「医師になるために大切なこと」について

・大学受験とは比較にならないほどの知識量がなければならない
・ミスが許されない
・様々な価値観を持つ人の気持ちを理解できなければならない

この3点について強調しました。これは患者の立場から要求される事。医学部を目指す受験生にはこのような気持ちでいて欲しいという丸木さんの想いが伝わってきました。

更に、医師になるまでに身につけておくべきものに

「勤勉さ」(頭の良さではない)

を挙げ、締めくくりました。これは大学受験の段階で求められていることでもあり、言い換えれば、今の受験生達はすでに「医師になるための一歩」を踏み出しているということでした。

生徒の中には『自分が今何のために受験勉強を頑張っているのか』と感じていた生徒もいます。何のための勉強か、わからないまま日々取り組むことは困難なことだと思います。
そのような生徒たちの疑問に対して、丸木さんが述べた言葉が、今後の受験勉強の指針になったのではないでしょうか。
■将来像が明確に■
相談会では生徒からこのような声もありました。
「医学部に合格することが目標でも、『医学部でどんなことを勉強するのか』、『どのような生活になるのか』明確でないため、受験勉強に対してモチベーションが向上しない。」

このように、受験生の本音は
「具体的な生活レベルでの将来を想像し辛い」
というのが実際のところ。

将来が漠然としたまま闇雲に努力するより、将来像がはっきりした上で筋道をたてて努力するほうが、どのようなプロセスで学習していけばよいのかが明確になり、非常に効果的な学習になります。裏を返せば、受験合格というものは科目の学習が求められる面とともに、こうした精神的な面が大きく影響してくるという事です。

丸木さんによる、医学部のカリキュラムや病院実習の詳しい説明のおかげで、生徒は将来像が明確になり、これからの受験勉強に意欲が湧いてきたようです。
■理数セミナーと卒業生■
実際の医学生からこのようなお話を聞ける機会というのも、普段はなかなか無いと思います。だからこそ医学部を目指す生徒にとってはまさに必要な事ではないでしょうか。
理数セミナーの卒業生の多くは現役医学生。そして、こうした取り組みに協力してくれています。
彼らは忙しい中でも、後輩達のために何かをしてあげたいという気持ちで、卒業生の会を立ち上げました。また生徒達からも卒業後は同じような気持ちで、後輩達のために何かをしてあげたいと思う人が出てきています。

人との繋がりを大切にする理数セミナーの伝統を今後も伝えていくために、我々も会のバックアップに全力を尽くしていきます。


◆第3回目の報告◆
「同窓会」―会いたい先生、会いたい仲間―
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